「ピースオブマインド・はまゆう」という法人名は、前身のNPO法人を立ち上げる時に、当時勤務してくれていた今は亡きスタッフが立案したものです。
「作業所(当時は共同作業所と言っていました)を利用してくれる皆に、安心を提供するのが我々の仕事だと思うんです」という彼が、「”安心”を英語にしたら、”ピースオブマインド”ですね」という所から、下関市の花である”はまゆう”と合わせて現法人名が決まりました。
昭和61年(1986)の更なる前身である精神障害者家族会の立ち上げから、まもなく40年を迎えようとする我々にとって、”安心”を提供する対象者は少しずつ広がってきています。
高齢化と人口減少という二つの局面下にある下関市で社会福祉法人を営む上で、我々は地域社会の望む”安心”を提供していけるように、これからも柔軟な姿勢で様々なサービスを行っていきたいと思います。
理事長 土井 健一
2024/9/6
「成長を促す」
7月1日に武久町から稗田西町に移転して2か月が過ぎました。
お祝いで多くの方から観葉植物を頂いて、日々お世話をしています。ただ、それぞれの植物にも特性があり、適正な手入れをしないと枯らしてしまったりすることもあります。
本日も水やりなどをしながら、ふと「ああ、これは利用者支援と似ているなあ」と考えました。
それぞれの特性に応じて、適切なタイミングで水やりなどをすれば、観葉植物は順調に生育してくれます。時には厳しい環境に晒すことで強くなる個体もあります。
スタッフが日々行っている利用者支援も、個々の特性やニーズに応じた適正な支援を行うことで、その人の成長を促すことに繋がりますが、それを把握せずに一方的に支援をしてしまうと、その人をダメにしてしまうこともある。
思い出せば、障害者総合支援法に改正前の法律名は障害者自立支援法でした。総合的に支援はしなくてはいけませんが、我々は可能な範囲での自立度向上も支援しなくてはならない。そこを見誤ってははいけません。
植物と人間では大きく違うのは理解して書いていますが、我々の支援は日々支援内容の適正度判断を繰り返し行う必要が高く、それが故に責任重大で崇高であるということを、再認識しています。
そんなことをツラツラ考えつつ、まずは観葉植物たちが元気であるようにと日々向き合っています。
ここに文章を入力してください