「ピースオブマインド・はまゆう」という法人名は、前身のNPO法人を立ち上げる時に、当時勤務してくれていた今は亡きスタッフが立案したものです。
「作業所(当時は共同作業所と言っていました)を利用してくれる皆に、安心を提供するのが我々の仕事だと思うんです」という彼が、「”安心”を英語にしたら、”ピースオブマインド”ですね」という所から、下関市の花である”はまゆう”と合わせて現法人名が決まりました。
昭和61年(1986)の更なる前身である精神障害者家族会の立ち上げから、まもなく40年を迎えようとする我々にとって、”安心”を提供する対象者は少しずつ広がってきています。
高齢化と人口減少という二つの局面下にある下関市で社会福祉法人を営む上で、我々は地域社会の望む”安心”を提供していけるように、これからも柔軟な姿勢で様々なサービスを行っていきたいと思います。
理事長 土井 健一
2024/10/8
「ようやく…」
本部社員用駐車場脇の用水路の土手に、遅まきながら彼岸花が満開となりました。
長く続いた猛暑も、ようやく一息つき、「今年はこないんじゃないだろうか…」と心配していた秋が姿を現したようです。
今年も残すところ、あと3カ月を切りました。
2024/9/6
「成長を促す」
7月1日に武久町から稗田西町に移転して2か月が過ぎました。
お祝いで多くの方から観葉植物を頂いて、日々お世話をしています。ただ、それぞれの植物にも特性があり、適正な手入れをしないと枯らしてしまったりすることもあります。
本日も水やりなどをしながら、ふと「ああ、これは利用者支援と似ているなあ」と考えました。
それぞれの特性に応じて、適切なタイミングで水やりなどをすれば、観葉植物は順調に生育してくれます。時には厳しい環境に晒すことで強くなる個体もあります。
スタッフが日々行っている利用者支援も、個々の特性やニーズに応じた適正な支援を行うことで、その人の成長を促すことに繋がりますが、それを把握せずに一方的に支援をしてしまうと、その人をダメにしてしまうこともある。
思い出せば、障害者総合支援法に改正前の法律名は障害者自立支援法でした。総合的に支援はしなくてはいけませんが、我々は可能な範囲での自立度向上も支援しなくてはならない。そこを見誤ってははいけません。
植物と人間では大きく違うのは理解して書いていますが、我々の支援は日々支援内容の適正度判断を繰り返し行う必要が高く、それが故に責任重大で崇高であるということを、再認識しています。
そんなことをツラツラ考えつつ、まずは観葉植物たちが元気であるようにと日々向き合っています。
2024/10/1
「振り返りの大切さ」
コロナ禍でなかなかできなかった新採用職員向け集合研修を、9月20日に本部社屋にて開催しました。
10名の参加者に、私が第1部で「法人の理念と福祉職員としての心構え」として講義を行い、第2部を平川総合施設長を講師として「バイスティック7原則」について講義してもらいました。
前者では、法人のこれまでの歴史を説明したり、法人規程等に沿って福祉現場で働くスタッフとしての基礎的な姿勢等を話すことで、日常ルーティーンワークの中で忘れそうになる原点に回帰することができました。いま法人があるのは、先人たちが苦心惨憺して築き上げてきた過去の歴史があり、法改正の繰り返しの中、少しずつ当事者にとって必要なサービス等が整備されてきたことなど、改めて自身にも再浸透させる機会となりました。
後者の講義を聞く中では、精神保健福祉士資格を取得する際に学んだ7原則について、怖いことに少しうる覚えになっている項目がありました。現在も現業職の一員(相談支援専門員)として働く身としては、「分かったつもり」で仕事をしていないか?と自問自答する時間となりました。
このような社内研修というのは、受講するスタッフ以上に、講師となる現業スタッフにとって、自己の業務の振り返りを行う重要な機会となります。
我々の業務は当事者の毎日をサポートするものです。プロの支援者として、毎日同じ標準で仕事をすることで、一人一人の方が望む毎日を送っていただけるようにしたいーと思いを新たにいたしました。